まあ某所で熱く語られてる、今の日本経済とかについて、経済学の専門らしい某氏と、IT系の翻訳とかで有名な某氏の語らい…正直、この経済学な某氏の意見を見てると、カルロスゴーンは神、リストラ最強って風に見える。
日本の強みにIT産業を挙げて、他の方面では、中国労働者と日本のブルーカラーとの話も入れてる。市場原理主義とか、いろんな話が出てたけど、おいらは頭良くないので、どんなもんかよくわからん。しかし、読んでて思ったのが、まず日本の強みについてだ。
日本の強みは、まずIT系ではない。
所詮、人の数が少ないし、土壌の関係かアメリカやインドには勝てないと思う。実際、中国にも近いうちに負けるだろう。IT系は、結局天才とカリスマが必要で、どちらも人が多いほど見出されやすい…と思う。
では、それらを管理とかするホワイトカラーとかはどうかというと、日本はどうしてもなあなあな体質のせいもあり、しかもモロに国際化の波がきているトコでもあるので、強くない…というか、弱いと思う。
で、実際のトコ、日本の強みは、唯一であり絶対でもあるものが、ブルーカラーだと思う。…ま、といっても地域産業な地場産業なトコ。
昔から、日本では低賃金で職人が黙々と働いていた。長年地道に働き続けることで、皆が職人芸みたいな状態になっていったワケだ。高度成長を支えたのも、そういうトコが用意した部品などの下請けだったワケで。
でも、ある時期から、それを壊そうと、マスコミは動いたワケだ。
企業の効率化を謳い、工場を中国に置く事で安く済ませる、浮いた人はリストラすればいい。それで、国際競争力をつけて頑張れば乗り切れる…みたいな。
それでどうなったかというと、中小企業は潰れ、当然職人は減り、中国などに技術は盗まれ、賃金の問題で価格を決めるのも中国主導になり、品質は低下し、日本は失業者が増え、需要と供給の需要が減り、日本製品の品質低下で国際的な評価を落とし、出世払いの借金は膨れ上がる。
しかも、外国の成果主義を大々的に褒め称えたせいで、若者はブルーカラーから、更に遠のく結果になった。…まあ実際成果主義って、会社トップの苦肉の策だと思うんだ。成果主義とか言っても、外国みたいにドンドン転職をして給料を上げる事が簡単に出来るなら、それもありだろうけど、必要のないトコにまで成果主義を入れることによって、結果相対的にドンドン給料下がることになる。
最初の話に戻ると、経済学な某氏の意見では、今しか見ていない非常に視野の狭い意見だと思う。個人の意見としては、それでもいいと思うが、経済学がそれを説いてるのなら、そんなクズな学問は要らない。破綻しまっくってる第三セクター事業となにも変わらない、明日も見ていないような浅い考えで経済を語られても、邪魔なだけだと思う。…まあこっそり今を生き残りために、誰かだけが実行するなら、非常に有効だと思う面も多々あるけど、全体でやったら数年後には国が破綻するだけだし、実際危なかったと思う。
[追記]
他のブログで、なぜ両氏の話がかみ合わないのかって話が出てた。
…要は、一番大事な用語を説明せずに、そこの認識がズレたまま議論が進んでるため、話がおかしくなっているらしい。確かに、その言葉はおいらも知らんかった。
でも、もしお互いが議論するなら、知っている方が先に補足すべきだと思う。なぜなら、知らない方は、それが議論の中核になるのかどうかすらわからないからだ。
…でもやっぱ、それを知っても尚、経済学な某氏の意見は、納得できない。